FOR YOURSELF & YOUR FUTURE

日々のちょっとしたこと心のお話

おもいだしたこと

小さい時のことを思い出した

 

「指と指の間もきちんと洗うんだよ」と教えてくれたのは叔母だった

 

校則で禁止のボタンダウンのシャツを着て

注意を受けた私を叱咤した先生は

「お母さんが‥って、いつまで人のせいにしてるんや!」

 

スーパーでそっとポケットにいれた消しゴム

がま口から30円とりだし、買ったアイス

ほぼ毎日とってはアイスを買っていた

アイスは隠さず食べていた

小銭どころか

数枚取っても何も言われない

模試を受けに遠くの街に行く時は

必ず数枚抜き取って

好きなブランドの服を買った

誰も何も言わない

洗濯に出しても何も言われない

欲しくて買ったはずなのに

すぐに返品や交換したくなり

しまいには捨てた

大学ではカードを渡された

欲しいものはなんでも買った

ひとつだけに決められず

色違いで買った

それでもなりたい自分にはなれない感じがして

服を買い漁った

この服をきた自分を想像して

高揚したままレジに向かう

服を着てまわりにいる人と自分を

想像しながら店を出て

家に帰る頃には

服への思いは萎んでいく

新しく身につけても

ぬぐいくれない、しみついた自分が

そこにいる

 

この子達と自分は何が違うのか

楽しそうで

爛漫で

明るくて

話上手で

 

帰る家があった

 

寮住まいの自分は

なんでも自分でやらなきゃいけなかった

何を選んで

何を着て

何を食べて

 

自分の時間を

自分で決めていく

 

自分でやらなきゃいけないじゃなく

自分でやる自由があったのに

 

誰かに頼りたかった

いいねが欲しかった

たまには

それってどうなね?とか

どっちにするか

ゆっくり

考えようちとか

ちょっとした

ささやきのような会話を

求めていた

 

いいね

ほんとに私のことを

考えてくれてるいいねを

求めていた

 

店の人は

売ってなんぼだから

いいねを乱発する

 

それすらも

欠乏していた私には

媚薬だった

 

それは

麻薬のように

時間がたてば

薬はきかなくなり

 

またいいねをもらいに

店にいく

 

ほんとに欲しかったいいねは

なんだったんだろう

 

私は、私のままでも大丈夫という感覚

 

どんな私もオッケーという感覚

 

飾る必要がどこにある?

何をペタペタ貼り付ける必要がある?

何を隠す必要がある?

 

私のままでいるといてもたっても

いられなくなる感覚って

どんなだったのか