FOR YOURSELF & YOUR FUTURE

日々のちょっとしたこと心のお話

家族って何?

A casa tutti bene 家族っていい感じ???
こんにちは
大阪でリトリーブサイコセラピーという心理療法を使って
心の問題解決サポートをしているKOKKOです

久しぶりの映画シェアはイタリア映画
A casa tutti bene 邦題 家族にサルーテ
????見終わった感想はなぜ家族にサルーテだったのだろうと思わずにはいられないほんわか家族ものではなかったんですが
「家族」家族って何?何をもって家族とするの?興味深い映画でしたので今日の一本とさせていただきました

 

 今日の心理のお話は

  • 嫌なのに、いつもやってしまうパターン
  • 身についた人間関係とは?いづこから?
  • 選んでしまったこのパターンを続けていると
  • 解決策とは

 

 

その前に映画のお話を
結婚50年のお祝いに駆け付けた親族19名で繰り広げられるのは
人間の愛憎、それぞれの夫婦やカップル、突き詰めると一人一人の心の中が見えてくるようでした。

 

長女:夫の不貞に気づきながらも傷つくのが怖く、仏陀の教えと酒を支えに家族や両親のつながりを死守しようとするが

長女夫:親族の集まりの中でも終始心ここにあらず。しっかり者の妻にすべてをリードされることから逃避行動としての不倫ではないか?

 

長男:愛をうまく表現できない元妻との娘が気になってしょうがない。でも実は現在の妻の思いを受け止められない

長男元妻:聡明な外見からはクールに見えるが、本当は心から人を求めているが、どうしても人を求めることが苦手なよう

長男現妻:愛して愛して愛してアモーレ 体からあふれる承認欲求から周りが見えなくなるタイプ。自分から人を愛することをしないのか、愛されない前提があるため、愛されることを求めるが、はぐくむことをせずに離れる結果になってしまう??

 

次男:束縛を避け結婚しない男、現実の不安、このままでいいのかという不安に押しつぶされそうになりながら目の前の欲望に目を奪われがち?

次男の恋の相手:従妹、ぽっかり空いた今の自分の心を満たしてくれると疑いもせず飛び込んでしまう。幼いころの恋心を今に映し出し周りが見えなくなるタイプ?

 

従姉:妻の為に介護施設入所する意思の夫の愛に、介護に疲れ自分のことしか考えられなかった自分に気づきもう一度愛を育んでいこうとする

従姉夫アルツハイマーの為に自分がどんどんわからなくなる恐怖と戦いながらも
愛する妻を思う

 

従弟:何をしても続かず借金まみれだったが愛する女性と生まれてくる子供の為に
必死に生きなおそうとする

従弟の彼女:華やかな親族の集まりに場違いさを感じながらも、愛する人と生まれ来る子供の為に不安を乗り越えて力を合わせて生きていこうとする強い女性

 

じいちゃん:子供たちの痴話げんかを見て、俺は孤児だ!家族なんてくそくらえだ!と
若い時から裸一貫小さな食堂を有名なレストランにまで築き上げた典型的仕事人間。こちらも不倫関係30年選手

ばあちゃん:イタリアの典型的マンマ。子供たちの懐といった感じ。
子供たちったらしょうがないわねという決め台詞。30年間の夫の不倫に耐え台所で泣く姿はちゃんと長女が目撃。いや目撃されるようにしていたのか?

 

沢山のキャスト それぞれのストーリーがくりひろげられ、見ている方は一瞬たりとも気が抜けない。なぜだろうと考えました
きっとどのキャストに自分が当てはまるのか、似ているのか、自分のパートナーはどのタイプなのかなど考えながら見ていたのかもしれないなと。

従姉とアルツハイマーの夫や、借金まみれだけど生まれてくる子供のためにと頑張る二人、このカップルに共通なのはお互いが同じ方向を向いて、力を合わせて乗り越えようとすることで、愛を育み、家族を作り上げていくのではないかと感じました

思うに家族は結局思い描いたものに似せようと努力するんじゃなくて、自分で一から作り上げていくものではないかと思うんですね
映画の話が長くなったしまいましたが

 

「人間関係の元となるのは家族パターン」
いつもやってしまうパターンってありますよね
人の上に立って相手をコントロールしたり(映画の長女)
人の下に潜り込んで、自分で考えようとせず相手に責任を押し付けたり(長男現妻)

 

この身についたパターンは何処から~
これは上記のように自分の原家族の中で身についたものなのです
仕事人間の父親は自分の思い通りにしようと、力や支配で家族をコントロールしようとすることがあります。不倫する夫をコントロールしようとしていたのかもしれませんね

 

ではこのままのパターンを続けていくとどうなるか
映画にもありましたが、居心地の悪さに、求める相手は自分のところから去って行ってしまうことにもなりかねませんね。去らないまでも、いつまでたっても、
自分の求める関係性、信頼で結ばれる関係性をもてないことになりますね

 

この問題の解決には

今の自分の人間関係の元系は自分の家族関係といっても過言ではないかもしれない

「人の悩みのすべては人間関係である」アルフレッド・アドラー

 

とすると人間関係のお悩みは自分の家族関係を紐解いていくことが解決の糸口なんですね

自分の原家族で何を求めていたのか、そのことが解決への糸口となります。

子どもにとってお父さんお母さんがけんかをしたり、ましてや家族がバラバラになってしまうことは全力で阻止しようとします。

なぜって明日が見えなくなる恐怖にかられるからです。
自分のパターンを振り返り、自分はそのパターンをすることで何を得ているのか
少し考えてみてください

人をコントロールすることで自分がかき乱されない→安心したかったのかもしれませんね

人の下に入ることで守ってもらえる→自分の意思を持たないことでいきてきたのかもしれませんね

このままの生き方を続けていくのか

それともこんな生き方はしたくない

自分は自分の意志を表現して

人と安心してつながって生きていきたい

自分は自分の生き方を積み上げていきたい、そう決めた時にもし
どうしてもどうしても一歩が出ない
どうしてなんだろうというときは
私たち専門家の力を借りてみるのもいいかもしれませんね

いろんな家族の形
いろんな一人一人の生き方があります
一つではないし
どれがダメでどれがいいというのはありません
自分の家族、自分の生き方でいいんです。

積み上げて作り上げていきましょう