FOR YOURSELF & YOUR FUTURE

日々のちょっとしたこと心のお話

きみはいいこ

三寒四温とはよく言ったものですね。急に寒くなりました。

大阪からこんにちは心理セラピストのKOKKOです

リトリーブサイコセラピーという心理療法を使って問題解決のお手伝いをしています

 

今日シェアする映画は

以前から観たかった呉三保監督の作品「きみはいいこ」です

普通のごくありきたりの風景の中に

人によって傷つき

人のやさしさにふれまた歩き出す

そんなことを感じた映画でした

 

まじめだけどどこか頼りなげな新米教師が苦悩しながらまっすぐに

子供たちに向き合う姿

どんなにつらい思いをしようと親が悪いとは言わない子供たち

子供とうまく向き合えない母親達

認知症を患う女性や

人々の姿を通して思うのは

どんな状況においても

自分が悪いんだと

自分さえいい子ならこんなことにはならなかったのにという

想いを抱えている人ばかりだということ

これは日本人の気質なのか

ムラ気質なのか

いい意味で強調性があることは素晴らしいことなのだろうけど

自分という存在がまず大切なんだと

自分を大切にして初めて相手の存在も大切にできるんじゃないかと

 

映画の中で小さな甥っ子に落ち込んでいる新米教師が

抱きしめられ背中をポンポンとされるシーンがありました

最初は戸惑う新米教師でしたが次第に体も緩み

安心した表情になりました

お母さんのセリフに

「私があの子を大切にできたら

 あの子もまわりを大切にできるの」と

 

想いを寄せてくれる人の存在があること

人が支えてくれる

そして人が一歩歩き出す勇気をくれるというか

そんなことを感じました

 

今日の心理のお話は

映画の中でもありましたが

人のぬくもり愛着のお話です

愛着というのは

人と人との絆を結ぶ能力のことです

人格の土台になる部分です

どういう愛着を持つかによって

対人関係や恋愛子育て仕事など人生全般に関わってきます

 

こんなことを感じたことはないですか?

集団の中にいると孤立した感覚になる

相手の表情などにっ敏感すぎて、機嫌を損ねないように気をつかう

他人からの言葉に過剰反応してしまう

親しくなればなるほど猜疑心や嫉妬心、見捨てられはしないかと心配になる

 

ここには愛着障害といわれる深刻な問題があります

これには

幼児期どのような家庭環境で育ったかということがヒントになります

赤ちゃんはおよそ10か月安全なお腹の中で育ち

生まれてきます

今まで一緒にいた母親から切り離された感覚です

すがるものがない感覚でしょうか

そして泣いて求めようとします

しかし求めても来てくれない現実を受け入れられずに抵抗しようとします(抵抗)

何日もなくことをやめ、暗い表情でうずくまり意気消沈して無気力な状態になり

好きなものにも関心を示さず、人にも関心を示さない抑鬱状況に(絶望)

数か月過ぎると母親の気多くは封印され何事もなかったかのように落ち着く(脱愛着)

 

守ってくれるはずの親からの虐待 育児放棄など

そうやって安心安全が脅かされるという場合は、

子供は親を求めつつ怖れるというアンビバレントな状況に置かれます。

子供は基本的に親をそれでも愛しているので、

どんな理不尽な仕打ちをされても親を求めます

深く傷つきながらも、親を責めるのではなく、

自分を責める方向に気持ちが向かっていきます(反転)

 

このような状況が続くとどうなっていくでしょう

心身ともにむしばまれる可能性がとても高くなっていきます

 

では今生きづらさを抱えているひとがなにができるかというと

安全基地セキュアベースと呼ばれるもの、友人でもいいです、

パートナーならなおさらです。

安心と感じる場所を作ることです

 

そして

今までの体験を語りつくすこと

セラピストなど専門の人に頼ることも一つです

言語化していくことで否定的だったり、ゆがんでしまった認知を脱していくこと

 

また自分が自分の親になって心を育てていくこと(インナーチャイルドワーク)

インナーチャイルドワーク

 静かなところで、目をつぶり 小さかったあなた自身を目の前において

 話しかけてみてください

 どんなことがいやだったのか

 どんなことをして欲しかったのか

 小さなあなたに大人のあなたが寄り添ってあげてください

 最初はワークがうまくいかないなと感じることもあるかもしれませんが

 焦らず続けていくことが大事です

 

 

何か一つでもやってみようと思うことがあればチャレンジしてみてくださいね

必ず少しづづ解決していけますからね。あきらめず あせらず やっていきましょうね

 

それでは

また

さよなら